「Chaos.V」内容紹介

こんにちは。11月に入り、文学フリマ開催まで残すところあと2日になりました。皆様いかがおすごしですか。
今回は第十三回文学フリマ筑波大学ミステリー研究会【D-23】の出す同人誌「Chaos.V」の紹介をしたいと思います。

「今、日本でいちばん頭の悪いミステリ系同人誌」

累計6冊目になる「Chaos.」ですが、今回発行する「Chaos.V」はかつてないボリュームになっており、内容も充実した企画が目白押しです。装丁は筑波大ミス研初のオフセット印刷で、グラウンドに映える生首が目印です。

企画の詳細は以下の通りです。
・「芦辺拓全作品レビュー」
前号までChaosでは文学賞の全作レビューを行ってきましたが、今回特別号を出すにあたって作家個人に焦点を置くことにしました。芦辺さんは若手ではありませんが、ミステリ界で堅実に先端を歩んでいる作家だと我々は考えています。だから芦辺さんなのです。
・「推理小説ナンバーワン決定戦」
推理小説で何が一番なのか、と問われると皆さん答えに詰まることでしょう。そろそろ統一見解を出す時期です。今回、Chaosでは国内の推理小説の一番を決めることにしました。様々な選考を経てナンバーワンの座に輝く推理小説は何か、皆さんの目でお確かめください。
・「推理小説の新しい単位」
かつて流行った『新しい単位』の推理小説バージョンです。例えば、【刑事に「またあんたか」と言われる名探偵っぷり】はどのくらいなのでしょう? 我々の作った単位が、ミステリ界で末永く使われていくことを願います。
・「もし推理小説の名探偵が清涼院流水の『コズミック』を読んだら」
タイトルと企画内容に関係は全くありません。数多の名探偵が清涼院流水の小説(大説)に登場する「JDC」に入社したら何班に配属されるのか?という企画です。タイトルと異なり、小説以外の探偵もたくさん登場します。
・「ミステリトライアスロン
トライアスロンです。ただし競技内容は「読書」「読書」「読書」です。今回は『暗黒館の殺人』『カーニバル』『人狼城の恐怖』の三作を“不眠で”読破してもらうことにしました。文化系サークルの企画なのに並みの陸上競技より体力勝負です。
・「ミステリをいっぱいやってみた」
カオスでお馴染みのトリック実演も大増量。サークル紹介には「余裕だろ」とか思って100個と書いてしまいましたが、申し訳ありません無理でした。ただ、半分は優に超えています。もちろんネタばれがある(ものもある)のではたして何人の方が読めるか心配です。
・「ミッケ! ミス研」
子供向け絵本『ミッケ!』のミス研バージョンです。『ミッケ!』は探すものが複数ある『ウォーリーを探せ』のようなものだと思っていただければ。明らかに子供向けではないものもありますが、大人の皆さんは気にせず探してください。

この他にもミステリクロスレビュー(今回は、「新興宗教」、「著者近影」、「作中作」の三本立てです)、五秒間ミステリ傑作選巻頭グラビアなど楽しい企画が盛りだくさんな内容になっています。


今、日本でいちばん頭の悪いミステリ系同人誌、「Chaos.V」は【D-23】筑波大学ミステリー研究会にて頒布します。企画を見て興味を持たれた方は是非足をお運びください。
どうぞよろしくおねがいします。